8月に入りました。猛暑のなか、もうすぐ京都はお盆を迎えます。歩くだけでも危険だそうです。お墓参りも熱中症には気をつけなくてはいけません。
京都では、お盆の時期にだけ帰ってくるご先祖の霊をおしょらいさん(お精霊さん)と言います。7日から10日にわたって六道珍皇寺で六道まいりが執り行われ、迎え鐘が鳴ってお盆の始まりとなります。お盆の最後にはおしょらいさんを送るのが観光としても有名な五山送り火です。16日の20時頃になると、市内の看板などからは明かりが消えて、東から西に向かって「大文字」、「妙法」、「船形」、「左大文字」、「鳥居形」の順に5分おきに点火されて浄土への帰りを導きます。
ピアノアートのある岩倉は、松ヶ崎の「妙」と「法」の間の裏手にあたります。絶景ポイントへは最寄りの地下鉄終点の国際会館駅から街なかへ移動します。五山鑑賞のおすすめポイントは、出町三角州、船岡山公園、加茂川堤防、御薗橋、高野川堤防、渡月橋といったところでしょうか。
宗教行事ですから、送り火に使われる護摩木(銀閣寺や金閣寺で15日から16日昼ごろまで受付けてます)を奉納して、欲張って全部見るよりも、あまり混まないところから静かに手を合わせてお祈りできるほうがいいですね。